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たくさんのメール・ナマの声をありがとうございました
参加された皆さん、お疲れ様でした
 
A部門:日大藤沢・茅ヶ崎=銀賞、北陵=銅賞
B部門:鶴嶺=銀賞、藤沢西=銅賞

 
 ついこの間湘南地区が終わったと思ったら、既に県大会が終わっていたりします。「部活.ネット」では残念ながら県大会までは取材に行く余力もなく、実際に出場したメンバーや先生方からの報告で経過・結果を知りました。

 そこで、ご報告を頂いたメール(一部編集あり)をご紹介、という形で県大会の模様をお伝えしようかと思う次第です。メールを下さった皆さん、どうもありがとうございました。

【A部門・北陵高校 丸山透先生より】
 Aバンド、ベストパフォーマンスでした。ご理解ご協力そしてご支援頂きました保護者の皆様、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。本業の合間をぬって取材していただいた部活ネットスタッフの皆さん、徹夜でUPしてくださった管理人さんに、感謝!!

※管理人より
 A部門全体の結果は「HWE専門ページ」に掲載されていますので、そちらもご参照下さい。丸山先生、ちょっと休んで下さい。

【B部門・藤沢西高校 新倉徹也先生より】
 吹奏楽コンクール地区大会の記事はもちろん即日拝見いたしました。ありがとうございます。
 さて、昨日、神奈川県吹奏楽コンクール高校Bの部が、川崎市教育文化会館で行われました。今年の西高は、とくに3年生が意欲的で、練習でもかなりいい感じの、「西高らしい音楽」をつくってこれたように思います。東関東大会に向けて、また、西高がまだ到達したことにない県大会の金賞をめざして、地区大会後に合宿を含めて頑張ってきました。
 湘南地区の地区大会高Bが10校中県大会への切符が2校のみと「狭き門」なのも、湘南地区から県大会に進んだ学校が金賞をとれないことが少なからず影響していることもあり、川崎でいいステージをむかえ、何とか金賞を!とはりきってきました。
 残念ながら、結果は銅賞という厳しいものになりました。まだまだ勉強不足を痛感していますが、ひとまず3年生は今日で「引退」し、新体制にもとで、9月の西高祭(文化祭)の準備に入っていきます。来年こそは雪辱をと気合新たに頑張っていきたいと思います。
 また今後のご支援をよろしくお願い申し上げます。
 アンサンブルコンテスト、ウィンターコンサート、吹奏楽の集い、そして定期演奏会…と、よろしければ是非聴きにいらしてください。お待ちしております。

※管理人より
 合宿のことは事前に部員の子たちから聞いていました。いずれこうした地道な努力が報われると信じています。今後も出来る限り応援させて頂きますので、継続して頑張って下さいね。
(ちなみにこのメールは8月9日に頂いたものです)

【B部門・藤沢西高校 2年M.Mさん[クラリネット]より】

ちょっと未練の残る結果になってしまいました。
来年はこれを糧にして頑張れればなぁ…
うーん。吹奏楽って難しいもんですね。
次はアンコンなんで、新クラパートで頑張りたいと思います!

【B部門・藤沢西高校 2年N.Iさん[チューバ]より】
 自分の演奏が終わって他の高校の演奏を聴いたのですが、やはりうまかったです。鶴嶺の演奏を始めて聞いたのですが、曲自体に入ってしまい、終ったあとため息と同時に涙が出ました。ウチはこんな高校よりも上にいけるのだろうかと、ホントそう、思ってしまいました・・・。
 横浜隼人高校に私の友達がいるのですが、隼人の演奏は河本さんじゃないですけど、聞いた瞬間、「あ、これ関東行けるな」って思いました。やはりどこの学校も選曲よし、練習よし、気合よし!!って感じで・・・。まぁもちろんウチもなんですけど!!!!
 私自身、悔いが残らなかったか?と聞かれると考えてしまう点もあるのですが、ここまでやってきた過程があるからこその銅なわけで、そういう点では悔いは残りませんでした。曲だってすごく好きになったし、練習も楽しかったので!
搬入をしてくれた1年生、西高を応援してくださったOBの方々、一緒にがんばってきた仲間、そしてなにより、同じパートでがんばった部長の優那先輩と新倉先生に感謝です!!
 次は文化祭ですね。もしよかったらいらしてみてください!最高の演奏をお届けできるようにがんばりますので!!

※管理人より
 藤沢西の子たちはとても一生懸命なのが伝わってきます。来年は3年生になりますが、是非、コンクールに出て、素晴らしい演奏を聴かせて下さいね。

【B部門・鶴嶺高校3年生有志軍団(ICプレップ塾生)より】
最高の演奏だったと思います。悔いはありません。
でも、銀賞の中でトップだったので、もうちょっとで関東かと思うと惜しいような気もします。
勉強頑張ります...。

※管理人より
 聴きに行けなくてゴメンね。これからはお勉強、頑張ってね。頼むよ....


 県大会への出場が叶わなかった高校の関係者の方や、一般の方たちからもたくさんのメールを頂きました。また、励ましの電話を下さった先生もいらっしゃいました。この場を借りて、感謝の意を述べたいと思います。本当にありがとうございました。

 ちっぽけなメディアではありますが、触れ合った人たちを大切にしてゆこうと、いつも心掛けています。少しでも湘南地区吹奏楽のレベルアップや認知度を上げることに貢献できたなら幸いです。
 
2005.8.13 文責:「部活.ネット」管理人・河本啓伸

 
寒川・鵠沼がA部門に参入。ホットな闘いに
 
 暑いっす。昨日までが涼しかったから尚更そう感じる。それでも我々が取材した高校A部門は午後4時50分開始であるから、午前中から裏方に回っていた先生・各校部員たちの疲弊度は只事ではあるまい。

 開門前には、文字通りの「長蛇の列」が出来ており、私などはそのうねりがどう繋がっているのかすらよくわからないまま立ち尽くしていた。

 私は開門と同時にダッシュ(良い子はマネしてはいけません)。とにかく、採点(あくまで素人の耳で聴いて、というものですが)するのに最高の場所と教えられた、二階審査員席の隣席を確保。既に気分は審査員である。

 A部門に関しては、開始時間が午後4時50分であり、6時50分までに本業の学習塾(文化会館から徒歩2分)に戻らなければならない関係上、最後の1〜2校は聴けない恐れもあると思いつつ(実際に、慶應湘南・湘南学園の2校は聴けませんでした)、早速『独自採点表』なるものを広げ、余人を寄せ付けない雰囲気を醸し出したりしてみる。

 今年の楽しみは、何といっても、昨年B部門をトップ通過した寒川がA部門へと挑戦することであり、北陵・茅ヶ崎・湘南といった常連チームにどこが迫るか、ということであった。

 で、A部門は課題曲と自由曲の2曲が演奏される関係上、別々に採点してみる、などという新たな技(本当の審査員は当然の如くやっているのかもしらんね)を開発。準備だけは万端だ。

管理人独断採点結果
 
 繰り返し言いますが、私は吹奏楽についてはズブの素人です。ただ、いい音楽には感動する、という素直な気持ちは持っています。あくまで、そういう人間が感じたことですので、専門家の皆さんとは180度違うことを書く可能性も十分にあります。

 但し、書いたことについての責任は負う所存でありますし、ご意見・ご批判につきましては聞く耳は持っているつもりです。ま、ちょっと間違ったことを書いても許してね、ってことで。

 採点は、一般人が聴いてもわかるレベル、ということで、(1)シンクロ性・(2)ダイナミックス・(3)安定感、という3つの観点のみ、各10点満点にて記します。要するに、「各パートの音がピシッと揃ってキレがあり、音量の大小で気持ちを揺さぶり、尚且つ聴いていて安心感のある」演奏が好き、ということですなぁ。いかにも素人っぽいですが、事実だからしかたありません。

 あとですね、聴くことの叶わなかった慶應湘南・湘南学園の関係者の皆さん、ごめんなさい。結果のみの報道になることを極端に嫌う私ですが、コンクールですので、結果はきちんと伝えます。それにて、ご容赦下さい。

1.湘南高校
 
■課題曲:ストリート・パフォーマーズ・マーチ(高橋宏樹作曲)
■自由曲:交響詩「スパルタクス」(ヴァン=デル=ロースト作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
課題曲 (1)シンクロ性:8 (2)ダイナミックス:8 (3)安定感:8  総合得点:24点
自由曲 (1)シンクロ性:9 (2)ダイナミックス:8 (3)安定感:8  総合得点:25点 計49点

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 最初に登場するバンドは難しさもあるが、ひじょうに音にまとまりがあり、基準にするには好都合(あくまで私にとって、という意味です)。実は個人的には、昨年のコンクール、アンサンブル・コンテストを聴き、今回は何をやってくれるだろうと、密かに期待していた(何を?)。普通の楽曲だったということで驚かせるあたりは、さすが湘南。自由曲の、地の底から這い出てくるような始まりや、ダイナミックスがグラデーションの如くに大きくなるあたりの仕掛けは個人的には好みであり、変拍子(たぶん...)の部分のシンクロ性も高かったかと。県大会有力候補と見ました。

2.北陵高校

■課題曲:マーチ「春風」(南俊明作曲)

■自由曲:「シチリア島の夕べの祈り」序曲(ヴェルディ作曲)

 
 
◇管理人独断採点 
課題曲 (1)シンクロ性:8 (2)ダイナミックス:8 (3)安定感:8  総合得点:24点
自由曲 (1)シンクロ性:9 (2)ダイナミックス:8 (3)安定感:8  総合得点:25点 計49点

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 結果的に湘南と全く同じ得点になってしまった。ステージを見て、コントラバスが1本しかないのが、何となく北陵らしくないかなぁ、などと感じていたが、よくよく人数を数えると44名(?違ったらゴメンなさい)。フルメンバーではなかったのね。自由曲の出だしは細かなフレーズのシンクロ性が高く、さすが北陵と思わせたが、ちょっとしたミストーンもあり、もしや完成度が今イチだったのだろうか...。それでも、演奏全体のレベルは高く、やはり県大会有力候補かと。

3.寒川高校

■課題曲:マーチ「春風」(南俊明作曲)  
■自由曲:序曲「春の猟犬」(アルフレッド・リード作曲)
 
◇管理人独断採点 
課題曲 (1)シンクロ性:8 (2)ダイナミックス:7 (3)安定感:8  総合得点:23点
自由曲 (1)シンクロ性:9 (2)ダイナミックス:7 (3)安定感:8  総合得点:24点 計47点

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 コンクール最大の楽しみにしていた寒川のA部門挑戦。春の定演ではこの私に涙させるという威力を持つバンドではあるのだが、直前に登場した北陵と同じ課題曲をコントラバスなしで演奏するのはかなり苦労もあったはずだ。ダイナミックスの不足をシンクロ性で補おうという意図も十分に伝わり、特に自由曲の後半部は素晴らしく、最後の残響音もよかったと思われるが、スローテンポで静かなところでミストーンが出たのは痛かったかも。しかし、34名による挑戦は称賛したいし、さらに部員が増える予兆も感じられる。頑張れ!寒高。

4.鵠沼高校

■課題曲:サンライズ・マーチ(佐藤俊介作曲)
■自由曲:マスク(マクベス作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
課題曲 (1)シンクロ性:7 (2)ダイナミックス:7 (3)安定感:7  総合得点:21点
自由曲 (1)シンクロ性:7 (2)ダイナミックス:7 (3)安定感:7  総合得点:21点 計42点

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 昨年はB部門に女の子だけの編成で出場していたが、今年はこっそり男子部員も2名(?)入ってフルメンバーとなっていたのは素晴らしい。寒川同様、A部門への挑戦は称賛に値する。演奏はまだ過渡期にあるためか、シンクロ性に欠けるきらいがあり、ブレイク時のキレが今一歩だったように思われる。しかし、自由曲の出だしの盛り上がりなどに成長が見られ、今後の期待を抱かせる演奏であった。

5.日大藤沢高校

■課題曲:マーチ「春風」(南俊明作曲)  
■自由曲:ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス(ギリングハム作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
課題曲 (1)シンクロ性:9 (2)ダイナミックス:8 (3)安定感:9  総合得点:26点
自由曲 (1)シンクロ性:9 (2)ダイナミックス:9 (3)安定感:9  総合得点:27点 計53点

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 今回聴かせてもらった中では最高得点の演奏であった。私の記憶が間違っていなければ、昨年は銅賞(但し、私は仕事の関係で聴けなかった)だったはずだが、今年は間違いなく県大会出場だろうと感じた。課題曲では、ピッコロ(たぶん)のソロが全体の中に沈むようにも感じたが、ミストーンもなく安定していた。また、自由曲の出だしでは、ピアノとパーカッションのコンビネーションがよく、水中を思わせる絵画的音色になっており、私好みのものだった。パーカスのリズムキープとテンポアップの際のシンクロ性も素晴らしく、高得点をつけたが、審査員によってはパーカスが前に出すぎていると捉える向きもあるやもしれない。でも、もう一度聴きたいと思わせる熱演であった。

6.茅ヶ崎高校

■課題曲:パクス・ロマーナ(松尾善雄作曲)
■自由曲:ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲(コダーイ作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
課題曲 (1)シンクロ性:9 (2)ダイナミックス:8 (3)安定感:9  総合得点:26点
自由曲 (1)シンクロ性:9 (2)ダイナミックス:8 (3)安定感:9  総合得点:26点 計52点

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 昨年まで20年の長きに亘り、茅高の指揮を執られていた伊藤寛隆氏からバトンを受けた内川裕子さんは、まだ音大生。しかし、生徒たちの気持ちを十分に掴んでいることを窺わせる演奏であった。4本のコントラバスが重厚感を与え、定演同様、絵画的イメージが浮かぶ。特に、テンポの変わるところでの強弱感には繊細さがあり、選曲のよさと演出の巧みさは特筆ものではなかったか。全体のダイナミックスが下がっている箇所で、やや呼吸の乱れのようなものはあったが、全体的には素晴らしい演奏であった。文句なしの金賞でしょう。

7.慶應湘南藤沢高校

■課題曲:ストリート・パフォーマーズ・マーチ(高橋宏樹作曲)
■自由曲:アイヴァンホー(アッペルモント作曲)
 
 
 ごめんなさい。聴けませんでした。
 

8.湘南学園中学・高校

■課題曲:ストリート・パフォーマーズ・マーチ(高橋宏樹作曲)
■自由曲:大阪俗謡による幻想曲(大栗裕作曲)
 
 
 ごめんなさい。聴けませんでした。
 

インタビューしてみましたぞ
 
 胸を張って言えることではないのであるが、当「部活.ネット」は弱小メディアなので、人海戦術ということが出来かねる。で、必然的にインタビューさせてもらう人数にも限りがあって申し訳なく思っている次第だ。

 それでもなるべく真摯に湘南地区の吹奏楽の実情を反映させ、少しでもレベルアップに繋げてもらいたいという気持ちはあるので、お許しを。
 
北陵ウィンドアンサンブル・丸山透先生
 
 ご存知、北陵の活火山・透ちゃん。今年はまるで街頭インタビューみたいだ。

Q: 課題曲と自由曲はどのようにして決められたのですか?
A: もともと僕がヴェルディ大好きなんです。いつかやりたいと思っていました。去年やろうと思ったのですが、大庭中学校の三浦先生に先を越されてしまいました。大庭中学校の譜面を借りて、今日やりました。自由曲が決まり、それに合わせて課題曲が決まりました。
 
Q: どういう点に気を付けて練習して来られましたか?
A: オーケストラ編曲の作品に去年から取り組み始めました。元々無理なんですが、少しでも近い音にするために、2年の部長がバイオリンを弾けるので、弾いてもらって、弦楽器の音のイメージに近づけるようにしました。

Q: 今日の出来は、100点満点で言うと、何点くらいですか?
A: 70点。どの位基本練習をして来たかを聴いてもらうつもりです。

Q: 目標は?具体的な事でも精神的な事でも結構です。
A: まず今日抜けること。そして、県でいい演奏をすることです。
今年B編成では200年前の曲をやります。ヴェルディも19世紀の作曲家です。昔の文化を引き継いでいることになるので、恥ずかしい演奏は出来ません。先人達の文化遺産を引き継いでいくということなんです。古くて良いものを引き継ぎ、その中から新しい物を見つけたいと思います。


Q: 昨年は2,3年生だけの編成で、1年生はいませんでしたよね?
A: 今年の1年生は即戦力になります。ここ何年かで1番1年生は良いです。今日出ている子たちは、何の心配もありません。今年の1年は8クラスが7クラスになって人数が減ったのですが、部員は増えました。1年だけで39人います。

Q: お疲れのところ、どうもありがとうございました。
A: お忙しいところ、ありがとうございました。
 
A部門への果敢な挑戦。寒川高校指揮者・岡田寛明さん
 
 春の定演後、コンクールはA部門で、と高らかに宣言した岡田さん。進化を続ける寒川高校吹奏楽部について、語ってもらいました。

Q: 課題曲と自由曲は、どのように決まったのですか?
A: 自分が決めました。生徒達にももちろん選ばせましたが。課題曲も自由曲も両方とも「春」です。「寒高に春を!」でも、これ後付けです。
 
Q: どういう点に気を付けて練習して来られましたか?
A: 完全に基礎と体力作りです。毎日校舎を6周とか7周とか走り、それからマーチングの足踏みをしました。徹底的にやりました。1日も欠かさずに。そうやって、テンポを体に刻み込みました。それから、歌です。音感を養うためです。楽器は指で押さえて吹けば音は出ますが、正しい音を出すために音感を養うことが必要です。

Q: 部活の時間は限られていますから、当然楽器を扱う時間は減りますよね?
A: 減ります。減ってもいいんです。

Q: 今日の出来は、100点満点で言うと、何点くらいですか?
A: 最近自分の中で基準を上げているので、70点。低いところで、音の粘りがもう一息足りなかったです。一人一人が意識をもっと持たないと、人数が増えてもダメです。

Q: 目標は?
A: 東関東です。

Q: 演奏の順番は気になりませんでしたか?
A: 気になります。

丸山先生: めちゃめちゃ気になります。
(と、既にインタビューの終わっている透ちゃん、いきなり再登場。さすが活火山!)

Q: 部員の人数が36人でA編成にしたというのは・・・。
A: すみません、34人になりました。

Q: はい、そう伺っています。36人の時点でA編成にしたのは、1人でも出られない子がいるのは・・・という事でしょうか?
A: それもありますが、やはりAに身を置かないとダメだと思うんです。Aでやらないと始まらないと思うんです。Aに出て来る学校は、やはりいい音楽性を持っていますから。

Q: それは、生徒達(の力を)を引き上げるという事でしょうか?
A: そうですね。吹奏楽をやる以上、Aでやらせてあげるべきだと思います。

Q: A編成の課題曲は、大人数向きの曲になりますよね?
A: (人数が少ない場合には)W(「サンライズ・マーチ」)を選ぶでしょうね。でも、Wは好きじゃなかったので。

Q: それをどのようにカバーしたのでしょうか?
A: カバーと言うか、自分の中では34人は多いんですよ。他と比較すると少ないでしょうけど、寒川史上では最大です。少ないと思っていないんです。

Q: 私などは、36人でAに出ると伺っただけで、心打たれるものがありましたが、人数が少ないと不利だという意識はあまり無いのでしょうか?
A: そうですね。

この辺りから、丸山先生の熱弁に・・・。
丸山先生: Bでなら県に行けるからって、Bで満足していたら、ダメです。守りに入ったら負けです。現状維持も負けです。理事長になった時に、茅ヶ崎の定演に全部行きました。寒川高校の小ホールでの定演を聴きました。下手でした。演奏も受付も運営も。でも、伸びると思いました。

Q: お疲れのところ、どうもありがとうございました。
A: どうもありがとうございました。
 

インタビュー終了後、丸山先生と岡田さんは、固い握手をして、二人並んで歩いて行かれました。ちょっとカッコ良かったです。
(う〜ん、ただならぬ関係、ということでしょうか...)

ついにA部門でもタクトを。茅ヶ崎高校内川裕子さん
 
 カリスマ・伊藤寛隆氏のあとを受け、昨年はB部門を、そして、いよいよ今年はA・B両部門で指揮を執ることになった内川さん。定演でも若さ溢れる指揮で、次世代のコンダクター出現を予感させる彼女にも聞いてみました。

Q: 自由曲はどのようにして決めましたか?
A: 生徒からも私からも曲を出して、最終的には私が決めました。

Q: どういう点に気を付けて練習して来られましたか?
A: 音程、音色、縦線が合うのは、コンクールに出る以上、当たり前。気持ちの面で、1年生から3年生までがサポートし合い、理解し合って練習できるか、という事を一番重視して来ました。

Q: 今日の出来は、100点満点で言うと、何点くらいですか?
A: 学生はいいと思います。100点とまではいきませんが、今まで頑張ったことが、花開いたと思います。点数はつけられません。

Q: 目標は?
A: 目指せ、東関東!
 精神面では、気持ちを込めて演奏すること。学生なので、気合いでどうにかなる部分もあると思います。毎日地道に、我慢してコツコツやって行くことが大切です。


Q: 昨年はBで指揮をなさいましたが、今年Aで初めて指揮をなさって、いかがでしたか?
A; 最初は精神的なプレッシャーがありました。伊藤さんには、「お前がプレッシャーを感じることはない。初めてなんだから。」と言われました。伊藤さんは20年間やって来られたので、その20年間の重みを感じました。「茅高を背負っていかなければいけない」という・・・。

Q: 今日指揮をなさって、そういうプレッシャーから抜け出せた感じはありますか?
A: 定演でもそうでしたが、一回一回本番で成功することによって、自信に繋がります。

Q: お疲れのところ、どうもありがとうございました。
A: ありがとうございました。

 
 インタビューに応じて下さった皆さん。ありがとうございました。

A部門審査結果
 
金賞:湘南・北陵・日大藤沢・茅ヶ崎
 ※以上のうち、北陵・日大藤沢・茅ヶ崎の3校が県大会へ

銀賞:寒川・慶應湘南藤沢・湘南学園

銅賞:鵠沼

 
 私(管理人)は全校の演奏を聴いたわけではないので、この結果に対してコメントするのは難しい。ただ、少なくとも日大藤沢が選ばれたことにちょっとした安堵感を覚える。だって、あれだけ高得点をつけておいて空振りだったら、廃業しないといけないしね。
(っつうか、これ、別に商売じゃないけどさ)

 寒川と鵠沼のチャレンジは間違いなく、湘南地区の吹奏楽のレベルを引き上げるはずだ。金賞は取れなかったが、それは来年以降の楽しみに取っておこう。

 さて、明日は灼熱のB部門だ。去年までよりも狭き門となったB部門で、何が起きるのか...。私の教え子も結構出演したりするので、楽しみのような、不安なような....。

 では、生きていれば、明日お会いしましょう。

 .....とても眠いのであった.......。

 
狭き門への挑戦!
 
 B部門で私が最も注目していたのは鶴嶺高校であった。一昨年・昨年とも「金」(通称「ダメ金」。県大会には出場できず)であったが、今年は3年生7名がステージに乗り、念願の県大会出場に向けて頑張っているだけでなく、コンクールではひじょうに珍しいと思われる学生指揮によるチャレンジ、ということにも関心が湧いていた。

 また、必死の努力で部員が増えた西浜、少人数ながら勇敢にステージに上がった藤嶺藤沢・大清水など、応援したくなる学校もたくさんあり、ちょっとしたワクワク感もある。

 私は前日に続き、開門と同時にダッシュ。まんまと審査員席の隣を確保し、スタンバイOK。

 自由曲一発勝負のB部門ならではの緊張感に包まれつつ、懲りずに採点するのであった...。
(何度も言い訳がましいですが、あくまで素人の採点です。表現がおかしかったりしても、怒ったりしないでね)
 
 ちなみに、ステージに上がった人数と、その中に含まれる男子の数もカウントしてみた。35名までなら何人でもいい、というのが基本ルールであるが、フルメンバーにならないところが、どういった工夫をして音の厚みをつけるか、といったことにも興味は湧くし、圧倒的女性優位の吹奏楽部の中で男はどう生きるのか(すんません、大袈裟でした)といったことも考えてみたい。

 私の経験則による「部内男女黄金比」は『男1:女4』である。勿論、根拠は何もないのだが...。

1.藤嶺藤沢高校

■序曲「バラの謝肉祭」(オリヴァドーティ作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
(1)シンクロ性:5 (2)ダイナミックス:5 (3)安定感:5  総合得点:15点

◇メンバー数:13名 うち男子:13名

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 少なくとも「部活.ネット」が取材し始めてからは初登場の藤嶺藤沢。13人という少人数でトップバッターはなかなか辛いものもあったろうが、まずは一度出てみないことにはね。木管がクラリネット1本という編成は、選曲でも難しさを迫られたことだろう。チャレンジ精神に拍手。

2.藤沢西高校

■祝祭のための音楽(スタニェク作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
(1)シンクロ性:8 (2)ダイナミックス:9 (3)安定感:8  総合得点:25点

◇メンバー数:35名 うち男子:4名

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 昨年、曲想の関係で私の採点をひじょうに難しいものにさせた藤沢西。今年はそういった問題もなく、金管・木管のバランス、低音部、トランペットソロといったものが全て安定していた。また、音量の劇的変化もよく出ており、素直に感動できる演奏だった。曲の最後で管の音だけが残っているように聴こえたが、それは私にとって意外な展開で、楽しめた。
 ここからあとに出て来るバンドは藤沢西の演奏を基準として採点させてもらうが、直感的に既に県大会に手が掛かったように思えた。

3.大清水高校

■小組曲(バルトーク作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
(1)シンクロ性:5 (2)ダイナミックス:6 (3)安定感:4  総合得点:15点

◇メンバー数:8名 うち男子:2名

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 昨年は7名だったが今年は8名に増加。地道に増えてゆくといいね。8名中3名がパーカッションということもあり、大きな曲を演奏するのが難しかったこともあろうが、小曲の連続で、特に後半部はアンサンブル風の趣もあって、進歩しているのがわかるものであった。

4.茅ヶ崎高校

■風紋(保科洋作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
(1)シンクロ性:7 (2)ダイナミックス:7 (3)安定感:8  総合得点:22点

◇メンバー数:20名 うち男子:1名

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 幻想的な始まりは、最早茅高の得意技の一つなのかもしれない。そう思いつつも、個人的には好みである。人数不足を補うため、他のパートからパーカッションへと移動する工夫が為されていて、好感を持てたが、まだ若いバンドということもあって、ちょっとした粗さ・スカスカ感も同時に感じた。しかし、1年後には鍛えられた姿を見せてくれることだろう。

5.鶴嶺高校

■民衆を導く自由の女神(樽屋雅徳作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
(1)シンクロ性:9 (2)ダイナミックス:9 (3)安定感:8  総合得点:26点

◇メンバー数:34名 うち男子:0名

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 堀内先生のご病気もあり、前部長の山内未来子さん(現3年)が学生指揮。このことは通例、コンクールにはあまり残らない鶴嶺の3年生たちを引き留め、それがハイレベルな演奏に繋がった。声入りでの始まりは大変に印象的であり、リズム隊がしっかりしていることもあって、シンクロ性がひじょうに高かった。また、場面転換は映画的な趣もあり、完成度の高い演奏だった。間違いなく県大会への出場権を得るものと思わせる出来で、私は最高点をつけた。

6.西浜高校

■夢の星(ロバート・スミス作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
(1)シンクロ性:7 (2)ダイナミックス:8 (3)安定感:7  総合得点:22点

◇メンバー数:35名 うち男子:7名

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 渡邊良子先生赴任後4年目にして念願のフルメンバー。パーカッションに8人を配するという大胆さ(?)は、シンクロ性に欠けるきらいもあったが、3月末のスプリングコンサートでのやや臆病な演奏(失礼!)からは完全に脱却し、バンド全体としても劇的変化を遂げたものと感じられた。細かなミスはあったものの、展開部もスムーズに運び、扇情的フレーズの連続には感動を覚えた。金賞は取れるのでは?と思わせる演奏だった。

7.アレセイア湘南高校

■喜びの音楽を奏でて!(スウェアリンジェン作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
(1)シンクロ性:6 (2)ダイナミックス:7 (3)安定感:6  総合得点:19点

◇メンバー数:20名 うち男子:0名

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 管楽器のチューニングに微妙なズレを感じた(でも、気のせいかも)。トランペットソロなどの聴かせどころは織り込んであったし、部分部分を見れば、昨年よりも明らかに進歩したと思えた。あとは、バンド全体として、ブレイクするところはブレイクし、盛り上がるべきところで盛り上がる、という点を頑張って欲しい。今後に期待します。

8.日大藤沢高校

■ガリバー旅行記より(アッペルモント作曲)
 
 
大陳謝

 実は日大藤沢高校の演奏の際、ただならぬ理由で、管理人は音楽を聴ける状態ではありませんでした。したがって、採点出来るはずもなく...。
 昨日のA部門での演奏に感動したので、楽しみにしていたのですが、本当に申し訳ありません。深くは追及しないでちょーだいね(涙)。

9.北陵高校

■序曲 ハ調(カテル作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
(1)シンクロ性:7 (2)ダイナミックス:7 (3)安定感:8  総合得点:22点

◇メンバー数:28名 うち男子:6名

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 オール1年生ということもあり、またフルメンバーでないということから、初めのうちは粗さも目立ち、劇的音量の変化にも乏しかったのであるが、低音部にしっかり感があり、全体としても中盤以降は安定した演奏で、さすが北陵と思わせるものであった。特に、テーマ(っていうのか?繰り返し演奏されるとこ)は印象に残るフレーズを巧みに演奏、今も耳の中でそのフレーズが鳴っている。

10.藤沢高校

■セドナ(ライキニー作曲)
 
 
◇管理人独断採点 
(1)シンクロ性:6 (2)ダイナミックス:7 (3)安定感:7  総合得点:20点

◇メンバー数:26名 うち男子:0名

■短評(あくまで主観的に書いていますので、あまり気になさらないで結構です)
 曲の始まりから勝負を懸ける、といった趣であり、この人数としてはダイナミックスも出ていた。聴かせどころであったトロンボーンソロからの展開の場面で、もっと思い切りよく演奏できれば尚よかったのかもしれない。しかし、昨年ちょっと感じた不安定さはかなり解消されたものと見ました。

B部門でもインタビューしましたぞ
 
 B部門は1曲のみの演奏ということもあり、写真撮影や楽器の搬出作業は実に慌しい。したがって、本来インタビューなんかしちゃいかんのかもしらん。

 ま、そこは弱小メディア「部活.ネット」の強みで、委細構わずインタビューさせてもらったわけだ。ご協力頂いた皆さん。ありがとうございました。
 
藤沢西高校・新倉徹也先生
 
 昨年12月の「体育館ライブ」以来、親しくさせて頂いている藤沢西高校・新倉先生。素晴らしい演奏のあと、お話を聞かせてもらいました。

Q: 曲はどのように決めたのでしょうか?
A: 何曲か候補を出して、最終的にはメンバーで決めました。
 
Q: どういう点に気を付けて練習して来られましたか?
A: メンバーが入れ替わって1年生が入り、今年の新しいバンドの音、色を作る最初のステージなので、今年の色を意識してやって来たつもりです。

Q: 昨年は見事に県大会に出場なさいましたが、今日の出来栄えは、昨年に較べていかがでしたか?点数で言うと?
A: 勝負がかかって来ちゃうんで、やってみないとわかりません。今日は、創ってきた音楽らしいものは出せたと思います。点数は何とも・・・。

Q: 目標は? 
A: 一つでも上の大会を目指したいですが、最初からそればかり考えても仕方ないので、茅ヶ崎で良い演奏をしたいと思ってやって来ました。結果は後からついて来ると思います。

Q: A編成へのチャレンジはお考えですか?
A: 今年も話し合いの場にはのせました。が、やはりBで行こうという事になりました。

Q: 今日の人数、新入部員数、参加している3年生の人数は?
A: フルで35人です。新入部員は12人で、今日は1年生が7人出ています。3年生の三分の二(2/3)位が残っています。

Q: 3年生の参加は、本人次第なのでしょうか?
A: 基本的にはコンクールまではやることになっていますが、最終的には個人の問題なので。進路の事もありますし・・・。ただ、パート的には、いなくなってしまうと困る場合もあるので、そういう場合には話し合います。

Q: 進学校はその辺が辛いですね。
A: そうですね。

Q: 12月の大庭での演奏を聴かせて戴きました。あの時の1年生と2年生が、今の2年、3年になっているわけですよね。あの時の会場と今日の文化会館では音響も全然違うでしょうが、私は素人ですけれども、今日は音の厚みがあり、音が伸びやかに膨らんで行くように聞こえました。
A: そうですか。ありがとうございます。

Q: この期間の成長は大きかったでしょうか?
A: それは、勿論です。

Q: お疲れのところ、どうもありがとうございました。
A: ありがとうございました。
 
鶴嶺高校学生指揮・山内未来子さん
 
 う〜ん。ステージを降りてしまえば普通(という言い方は好きじゃないけど)の高校生だ。しかし、彼女の子のコンクールに懸ける情熱は尋常ではなかった。

 彼女はフルート奏者としてもアンサンブルコンテストで県大会金賞を得るなど、相当の力量があるが、今回は敢えて、演奏者ではなく、指揮者として臨んだのであった。
Q: 曲はどのように決めましたか?
A: 何曲か候補があったのですが、この曲はユーホのソロがあって、それをどうしてもやってもらいたかったので、私はこの曲を推しました。

Q: どういう点について気を付けて練習して来ましたか?昨年金賞を取りながら県大会を逃した悔しさはバネになりましたか?
A: はい。悔いの残らない演奏が出来ればという気持ちで、自分たちがやり切るつもりで練習して来ました。

Q: 今日の出来栄えはいかがでしたか?100点満点で言うと何点くらいでしょうか?
A: 他の人たちが聴いたら低いかもしれないけど、自分たちは100点だと思います。

Q: B部門での完成を目指すとのことでしたが、それは為し得ましたか?
A: 満足しています。

Q: 今年の3年生の人数は?昨年は?
A: 今年は7人、昨年は0です。今までは2年の3月で引退して、3年は有志でしたが、今年は多いです。

Q: コンクールへの参加が2年生で終わるのと、3年生で出るのとでは、燃焼度が違いますか?
A: 2年でも燃焼は出来るけれど、3年は後が無いので追いつめられる。これを逃したら二度と高校では出来ない、本当に最後なんだという気持ちです。

Q: アンサンブルコンテストのフルートで県大会へ行った山内さんですが、演奏側から自分が抜ける事による戦力ダウンは、気になりませんでしたか?
A: 全然無いです。みんな頑張ってるから。

Q: 学生指揮は、他にはあまり無いですよね?
A: OBとか講師とかに頼んでやる手もありますね。ひねくれているわけじゃないけど、曲の完成度は外の人の方が上かもしれないけど、今まで一緒にやって来た仲間でやりたいと思いました。 

Q: アンサンブルコンテストの時から、山内さんの笑顔が印象的でした。指揮者として輪を作るにあたって、山内さんの笑顔が、きっとすごくみんなの力になっていると思います。
A: 本当ですか?どうもありがとうございます。

Q: 良い結果が出ることを祈っています。どうもありがとうございました。
A: ありがとうございました。

 定演で指揮を執った際には「アイコンタクトを大切にしている」と語っていた山内さん。おそらく、今日の演奏でもアイコンタクトをバシバシきかせたことでしょう。素晴らしい演奏をありがとう。
 
西浜高校 “おちゃめ”渡邊良子先生&長谷山晴彦部長
 
 左の写真は遠近法ではありません。実際の身長差がこれだけあるというわけです。う〜ん、叱る時は上を向いていないといけないので、良子先生も大変ですなぁ。
(以上、音楽とは何も関係ないですけど)

Q: 「夢の星」という曲で、何を表現しようとなさいましたか?
A: この曲は、テキサスの開拓時代の人々の夢と闘いを描いた曲です。その時代のその土地まで飛んで行こうと。
 
長谷山君: 草原も出て来るんです。

A: 綺麗な花の揺れる草原に行こうねって。

Q: 現在の部員の人数は?
A: 39人です。今日は35人です。

Q: これまでで最大の人数で望んだ意気込みは、練習にどう反映されましたか?
A: みんなのやる気は、この4年間で1番大きかったと思います。人数が多くなって解決した事も多いです。

Q: それは、例えばどういう事でしょうか?
A: 多少具合が悪い人がいても大丈夫。

Q: そう言えば、部員がインフルエンザで・・・という事がありましたね。
A: そうなんです。いる人間がいない人間を補え合えます。競い合う事も出来ます。

Q:  部員が39人で、35人出場という事ですと、4人だけ出られないということになりますね。微妙な人数だと思いますが、先生としてはそれを決めるのは苦しいのではありませんか?
A: 管の初心者は、全員下りてもらいました。でも、やる気がなくならないようにして練習して来ました。
長谷山: 4人は期待の星です。

Q: 今日の出来栄えは、いかがでしたか?点数で言うと?
A: 80点。ほぼ練習通り出来ました。事故も無く。
長谷山: え?事故は多発ですよ。

Q: 目標は?
A: 金欲しいなぁ〜。でも、銀くらいかなぁ〜。
長谷山: 今は「金」と言っとこう。

Q: 今後の重点強化パートは?
A:  金管が少ないので、人数を増やしたいです。

Q: 3年生はどの位出ていますか?
長谷山: 全員出ています。
A: 3年が下りることは考えていません。今までやって来て、やっと花開くところなので。

Q: 他の学校は、新部長がいて、前部長として参加しているところが多いかと思いますが。
長谷山君: あ、それもいいですね。
A: コンクールが終わった時点で、部長が替わります。

Q: (先生に)長谷山君、たくましくなられましたね。
A: そうですね。
長谷山: (頬が)ちょっとこけましたけど。
A: 私も3kg痩せました。コンピュータールームしか冷房が入ってないんです。さすがの私もご飯食べられなくて。

Q: 良い結果を祈っています。お疲れのところどうもありがとうございました。
A: ありがとうございました。
長谷山: ありがとうございました。

A: 親分(注・どうやら「管理人」のことらしい)は、中で採点していますね。甘くして下さいって、言っておいて下さい。
Q: (笑)
 
北陵高校 “活火山”丸山透先生
 
 むむむ...。透ちゃんが笑っている。私(管理人)とのインタビューではいつも難しそうな顔してるのに...。

 今後は女性にインタビューしてもらうように、最大限配慮させて頂きます。

Q: 今日は全員1年生とのことですが、人数は?
A: Aに1年生を11人取られましたから、今日は28人です。

 
Q: 7人少ないという感じはしませんでしたね。
A: 人数は関係無いです。

Q: 北陵は追われる立場ですが、生徒たちにはプレッシャーは無いですか?
A: 勝手にプレッシャーを感じるなら、感じなさい、それで潰れるならダメです。周りの目は周りの目です。去年とはメンバーも違いますし。
湘南地区だけであぐらをかいているようではダメです。県でようやく20番以内くらいじゃないでしょうか。常に発展途上です。


Q: 昨年、先生は「Bはとても楽しい」と仰っていましたが、やはり今年もそうでしたか?
A: 全員1年生の時は、特に楽しいです。毎日伸びます。スポンジのように吸収します。

Q: AとBの両方を先生が指導なさるのは大変ですよね?
A: 午前中と午後とで分けます。昼食はヴィダインゼリーです。時間が惜しいです。でも、それなりの事を返してくれる。やっただけの事を裏切られないのは、教員冥利に尽きます。

Q: お忙しいところ、どうもありがとうございました。
A: 連日大変ですね。ありがとうございます。昨日のはもう今朝プリントしてみんなに見せました。(部活ネットで取り上げられると)反響が大きくて、皆さん色々言って下さいます。ありがとうございます。
 

 成績の発表後、ちょっとだけ「湘南吹奏楽連盟理事長」としての丸山先生とお話しました。

 今後の湘南地区吹奏楽をより盛り上げてゆくのに「練習をオープンにする」ということを徐々に具現化している、とのことです。
(詳細は「北陵ウィンドアンサンブル専門ページ」をご参照)

 運動部には練習試合があるが、吹奏楽にはそれに相当するものがないため、北陵が先頭に立って、実践してゆこうということですね。実際、既に何度かそういう機会を「部活.ネット」でも告知してきました。
 
 そこでは、生徒たちは勿論、指導者こそがもっと学ぶべきである、というのが丸山先生の持論である。
 
 達人ファミリーをはじめとする素晴らしい指導者たちが北陵の練習環境をよりよいものとしている。それを出し惜しみしないとのことですので、この記事を読んでいる中高生の皆さん、是非北陵に「出稽古」に行かれて下さい。

 楽しそう...。

B部門審査結果
 
金賞:藤沢西・茅ヶ崎・鶴嶺・西浜・北陵
 ※以上のうち、藤沢西・鶴嶺の2校が県大会へ

銀賞:アレセイア湘南・日大藤沢・藤沢

銅賞:藤嶺藤沢・大清水

 

 私は今後、プロの吹奏楽審査員になろうと思う。
(たぶん、そんな職業はないけど)

 だって、昨日のA部門に続いて、B部門の県大会出場校を当てたんだぜ。自分で自分を誉めてあげたい。

 ま、それはさておき、B部門はAとは違う面白さというか、せつなさのようなものがある。特にステージに上がる人数が少ないバンドに感じるのであるが、「自分のソロがそろそろだ」(あ、別にダジャレじゃないっすけど)とか、「ここは抑え目に吹かないと」とか脳が考え出すと、それは気持ちを揺らし、最終的に普段ならしないようなミスも犯すように思える。

 西浜が劇的に飛躍した一因として、部員数の少なさからの解放ということが挙げられるだろう。実際、部長の長谷山くんが3月に、部員の多い他校をちょっと羨ましがって言っていたことであるが、「お互いもたれ掛かれるって、いいですよね」というのは真実だろう。

 彼が依存体質にあるわけではなく、いい演奏をしようとち思えば、それをお互いが支え合う必要がある、ということだ。今回、20名以下という少人数編成で臨んでいたバンドには多かれ少なかれ、同じような気持ちはあったのではなかろうか。

 まぁ、部外者として見たり・聴いたりする分には、それをどうやって克服するのか、というのは、一つの興味の的ではあるが....。

 いずれにせよ、音楽には技術だけでなく、体力や精神力も要るということだろう。

 A・B両部門で県大会に出場する皆さん。テクニックに加えて、体力・精神力も鍛えて、最高のパフォーマンスをしてきて下さい。期待しています。

 アップが間に合ってよかったです。またしても、自分を誉めてあげたいと思います。


 それにしても、朝7時か....。今日は9時過ぎから夜の10時まで本業があるんですけど....。

 誰か代わってもらえます?