写真の通り、梅雨の中休みにしてはあまりの快晴。「部活.ネット」スタッフは熱中症への恐怖を抱えつつ、「鶴北戦」へと出向いてきました。この交流戦が両校にとっていかなる存在価値を持ち、またそれが今後どう発展する可能性があるのか、という視点も交えて、報道致します。
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写真は両校体育館で行われた開会式。左が鶴嶺会場、右が北陵会場
=鶴北戦の歴史〜中止の危機を乗り越えて=
<この記事については「ペーパー版第三号」からの引用です>
 
 「鶴北戦」はいかにして始まったのか?今となっては詳細についての記録もなく、開始当時から現在に至るまで鶴嶺もしくは北陵で教鞭を執り続けている先生も皆無。そこで、鶴嶺高校勤続12年、野球部の監督でもある菊地原先生が最も詳しい、という噂を頼りに、わかる範囲でお答え願った。

 どうやら事の発端は、ある席上で両校の体育科の先生方が「そういうのもいいんじゃないの?」というノリになって始められた、とのことである。だから、学校の公式行事ではなく、あくまで、体育科・運動部顧問が両校持ち回りで管轄するのが原則である。また、対抗戦ではなく、交流戦として位置付けられており、これまでの戦績はほぼ互角とのことだ。

 しかし、今年で19回目を迎える鶴北戦も4〜5年前には中止の危機もあったようだ。それは、開始当時の先生方が両校ともすっかり入れ替わり、気運が衰退したためであったが「生徒たちが楽しみにしている」という最後の一線で中止だけは免れたのであった。

 両校の多くの運動部にとって2年生が主体となる新チームでの力試しともなり、それだけでも継続した価値は大きかったと思われる。

 セキュリティなどの問題は確かにあるのだが、せっかく近隣校どうしの交流なので、両校の生徒たちは勿論、父母・中学生ら地域住民に広報し、会場も開放してもらい、さらに活性化していって欲しいものだ。そういうことの積み重ねは間違いなく子供たちや先生たちにも勇気を与える。「部活.ネット」では、当日の取材は勿論のこと、微力ながら今後とも「鶴北戦」を盛り上げるお手伝いをしたいと考えている。

=両校教頭からの事前メッセージ=
<この記事については「ペーパー版第三号」からの引用です>
 
近年、高校間での繋がりが希薄になる中、鶴北戦のような交流は大切にしたいものです。必ず北陵から学ぶこともあるし、友達の輪が広がります。今後とも、よきライバルとして手を携えて頑張りたいですね。近年はちょっと鶴嶺が押され気味なので、「今年は勝とう!鶴高生」というメッセージを送ります。
←鶴嶺高校教頭・石塚昭司先生
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高校生活の基本が学習にあることは自明であるが、その向上心を支える気力も体力も、部活動を通して培われる場合が多い。同じ努力をしている身近な高校生どうしがスポーツを通じて交流する。いわゆる公式戦や練習試合とは少し違った、両校の生徒・職員の心の交流の場でもある。文化部の活動や生徒会役員の交流にも拡大すれば、さらに有意義なものになるのではないかと、将来の発展にも期待している。

北陵高校教頭・野中和幸先生→


<実施された競技>男女バスケットボール/男女ハンドボール/野球
 
[開会式]両校各部が整列鎮座し、いたって和やかなムードで行われる。柴田校長先生の眼差しも優しい。

◇「歓迎北陵高校」 ◇柴田哲校長開会の挨拶 ◇両校野球部(左・北陵/右・鶴嶺)

◇両校男子バスケット部(左・北陵/右・鶴嶺) ◇両校男子ハンド部(左・北陵/右・鶴嶺)

◇両校女子バスケット部(左・北陵/右・鶴嶺) ◇両校女子ハンド部(左・北陵/右・鶴嶺)

[競技]鶴嶺野球部主将・池田俊くんの選手宣誓により、各競技の試合が開催された。

<野球>野球は序盤、北陵がリードしたが鶴嶺が追いついて6対6の引き分け。ネット裏には選手の父母だけでなく、一般客も来ていた。また、審判も公式戦並み、場内アナウンスもあり、かなり本格的である。プロのスカウトは...どうやらいなかったようだ。

<ハンドボール>本来、室内競技であるハンドボールだが、屋外で試合をすることもしばしば。下段左は滑り止めに使う「松やに」。試合は男女とも北陵が鶴嶺を破った。下段右は北陵ハンド部顧問の丹野先生。ハンドボールの現状など、いろいろとお話を訊かせて頂いた。

<女子バスケット>両校とも新チーム初の試合。この両校の対決は、ある意味で鶴嶺・須藤先生と北陵・岡崎先生の“熱い者同士”対決とも言える。今回は北陵が大勝したが、鶴嶺もこのまま引き下がりはしないはずだ。「部活.ネット」では両校バスケット部の成長を応援してゆく所存です。
写真・下段右は、試合後控え室にてノリノリで写真撮影に応じてくれた北陵チーム

<男子バスケット>女子同様、新チーム初の試合。この頃になると、試合を終えた他の部も応援に駈け付け、最高潮の盛り上がりを見せる。北陵が上背を活かした攻めで、鶴嶺を振り切った。

 勝利3ポイント、引き分け2ポイント、敗戦1ポイントの総計で覇を競う。
 種目別カップは引き分けの場合、両校に。また、男女が星を分け合った場合は、総得点の多い方に与えられる。
<ハンド>男子:○北陵13−9鶴嶺●/女子:○北陵12−4鶴嶺●
<バスケ>男子:○北陵75−60鶴嶺●/女子:○北陵118−19鶴嶺●
<野球>△鶴嶺6−6北陵△
鶴嶺会場ポイント:北陵14−6鶴嶺
[閉会式]最後に野球部が引き分けに持ち込み、ホーム戦全敗を免れた鶴嶺。選手諸君、担当の先生方、お疲れ様。
左)無事、閉会を迎え、安堵の鶴嶺校長と教頭。表彰:左から野球、バスケ、ハンド
閉会挨拶。左から鶴嶺選手代表・中井くん(バスケ主将)、北陵選手代表・飯田くん(ハンド主将)、柴田校長、須藤先生

★主に各部キャプテン・顧問の先生に伺いました。時間・人員の都合で全部活にお聞き出来なかったことをお詫び致します。


  <鶴嶺女子バスケット部 キャプテン・有山莉那さん>
 あの笑顔の引退から1ヶ月。新体制となった鶴高女子バスケ部は、2年生5人、1年生5人、マネージャー1人という「ぎりぎり」の人数。2年生の試合経験者が3人しかいなかったこともあり、苦戦を強いられた。
 オールラウンド・プレイヤーのキャプテン、有山莉那さん(写真・右)は、「1ヶ月間、やってきたことが全然出せなかった。練習の通りにやればもっと点が取れたし、誰かが声をだせばもっと盛りあがったのに…。」自身が5ファウルで退場したあとも、「自分なりにチームに迷惑をかけないようにと考えて」、ベンチから声を出しつづけた。
 しかし、この試合を観客席から見ていた前キャプテンの稲垣さん(写真・左)は、「いい意味にとらえれば、課題が見えた試合。これから経験の差を埋めていけば勝てる。北陵よりも、うちの方が伸びる!」とエールを送ってくれた。
 有山さんも「去年から言われていたことなので、これからは、メンタル面でも強いチームにしたい。」と、キャプテンの自覚はばっちりだ。


   
<北陵女子バスケット部 片山ななえさん・小林優香さん>
 北陵高校女子バスケ部の控え室(実は卓球場)にもおじゃましてきた。2年の片山ななえさん(フォワード)と小林優香さん(ガード)に今日の試合について訊いた。「ひとりひとりのやるべきことがきちんとできた試合だったと思う。『ディフェンスをしっかり』と決めて、第3クォーターを0点に押さえられたのがうれしかった。」
 チームとしての目標を、「常に上をめざして練習し、落ち込んだときに励ましあえるようにしたい」と、「明るく・楽しく・元気に」語ってくれた。


←写真左はキャプテンの片山ななえさん

  <鶴嶺男子バスケット部 キャプテン・中井章雄くん>
 とにかく熱かったこの試合を、鶴高男子バスケ部キャプテンの中井章雄くんは冷静にこう見る。「切り返しが早かったのと、何本か連続してシュートが決まったのはよかった。ただ、荒削りだと思った点もあった。疲れでみんなの足が止まってしまったのと、パスが乱れたこと。そこを夏にむけて直していかないと。」
 キャプテンに就任して約1ヶ月。「先輩がいたときは練習の合間とかに遊んでいたけれど、キャプテンはそれを注意してまとめていく役。大変だけど、みんなのサポートがあるからやっていけそう。」
 今度の試合は、8月の新人戦シード決定戦。「走って勝ちたいから、走り負けしないようにしたい。何よりも、気持ちで負けないのが一番大事。」確かにそうだ。
   
<北陵男子バスケット部 キャプテン・三堀聡史くん>
 今日は熱くなりすぎて、気持ちがちがう方向へ行ってしまい、相手チームにからむようなこともあった。技術は練習すればつけられるけど、気持ちが大人になれていない。人間性を大きくして、上手い選手よりもいい選手を目指したい。

  <北陵ハンド部 顧問・丹野栄一先生>
 北陵ハンド部を牛久保先生とともに支える丹野先生。試合の最中、ハンド関係者の代表として、少しインタビューをお願いした。
 失礼ながら、ややマイナー競技視されがちなハンドボールであるが、ヨーロッパでの人気はひじょうに高いものがある。日本でのマイナー感が拭えない原因の一つは『子供たちに根付いていない』ことであるが、その辺りのことも訊かせて頂いた。
 「そうなんです。茅ヶ崎ではハンドボール部のある中学はゼロです。一つもないわけです。高校でもハンド部のある学校は少ないですね。そういった意味で、この交流戦は試合経験を積むこともできるので、大いに価値があると思います。今回は特別に1年生チームの対戦もやることにしました。」
 とのこと。中学にハンド部がないわけだから、経験者もほぼ皆無なのである。学生時代にハンドボールをやってきた丹野先生にしてみれば、歯痒さもおありだろう。
 ちなみに北陵女子チームは2年5名、1年6名。試合に出場するのが7人なので、必然的に未経験の1年生も出場することになる。
 男子は新チームながら、昨年から試合経験のある選手も多く、地区大会で賞状をもらって、県大会ベスト8が目標だそうだ。
 北陵・鶴嶺両校ハンドボール部の皆さん。暑い中、お疲れ様。今後もハンドボールのメジャー化を目指して頑張って下さい!

<鶴嶺野球部 喜古勇くんのお父様・喜古和之さんに特別インタビュー>
 誰か父母や一般客の人にもインタビューを、という突撃精神で、野球をライト側でご観戦の二人連れに思い切ってお話を訊いてみました。
 するとそのお二人のうち、一人が試合に出場中の鶴高一塁手・喜古(コキ)くんのお父様だったという次第です。
 「1ケ月ほど前にキャッチャーからコンバートされたばかりなので、ちょっと心配ですね。」
 とのこと。お母様はネット裏で観戦されているそうです。
 現在、鶴が台スターズという少年野球チームの指導をされている喜古さんとお連れの遠藤さんですが、少子化や野球以外のスポーツの普及に伴って、選手数はかなり減ったとのことで、そのことがさらに競争する意識を低下させるため、体力や技術も全体的に下がっている、という見方をされています。
 中学・高校の部活のさらに源泉となっている少年野球での実情は、そのまま日本のスポーツの縮図であると言えるでしょう。それでも、鶴嶺や北陵はまだ恵まれている部類に入る、というのがお二人の見解ですし、「部活.ネット」でも同様に考えます。
 鶴北戦に出場した選手諸君。君らはとても幸せな環境にあります。その環境が、ただ与えられたものでないことを切に願います。

 

<実施された競技>男女バレーボール/男女バドミントン/男女硬式テニス/サッカー
 
北陵会場では、まず生徒会長・赤崎平くんが挨拶。続いて柳正巳校長の挨拶。選手宣誓は北陵バレー部主将・柿沢くん。
これは鶴北戦が、鶴嶺高校に於いては体育科の行事であるのに対して、北陵高校では生徒会行事とされている、というのが理由です。赤崎くんへのインタビューもさせてもらいました。

[競技]外は灼熱、内は温室効果という中、それでも選手たちは懸命に頑張りました。
<硬式テニス>コート上は直射日光を避ける場所などあるはずもなく、応援部隊は写真・右端の通り、わずかな木陰を求めて必死。試合は男女とも接戦を制した北陵の勝利。
<サッカー>発表されている部員数は、北陵だけで74名。鶴嶺にも28名いて、両校合わせて100名を超える。この両校、以前はインターハイ出場を懸けた決戦を戦ったほどのレベルにあるが、今回は北陵が部員数にもモノを言わせて(?)勝利。

<バレーボール>写真上段左は北陵女子チーム。その隣が鶴嶺女子チーム。北陵女子チームは部員7名というかなりギリギリの人数。戦力充実の鶴嶺がストレート勝ち。また、男子はフルセットの接戦となり、ホームの北陵が逆転勝利を収めた。
<バドミントン>体育館は地獄の暑さ。シャトルを追う選手たちも汗まみれに。試合は男子が鶴嶺、女子が北陵と勝利を分け合った。とにかく暑い....

 勝利3ポイント、引き分け2ポイント、敗戦1ポイントの総計で覇を競う。
 種目別カップは引き分けの場合、両校に。また、男女が星を分け合った場合は、総得点の多い方に与えられる。

<硬式テニス>男子:○北陵3−2鶴嶺●/女子:○北陵3−2鶴嶺●
<バレーボール>男子:○北陵2−1鶴嶺●/女子:○鶴嶺2−0北陵●
<バドミントン>男子:○鶴嶺3−0北陵●/女子:○北陵3−1鶴嶺●
<サッカー>○北陵2−0鶴嶺●

北陵会場ポイント:北陵17−11鶴嶺
[閉会式]アウェーである鶴嶺が女子バレー・男子バドミントンで勝利する大健闘。選手・関係者の皆さん、お疲れ様でした。

柳校長からの勝者カップ授与。野中教頭の挨拶ほか、選手代表の挨拶に北陵硬式テニス部主将・山口明人くんと鶴嶺サッカー部主将・脇隼人くん。生徒会長・赤崎くんも再度登場。

★主に各部キャプテン・顧問の先生に伺いました。時間・人員の都合で全部活にお聞き出来なかったことをお詫び致します。


<鶴嶺女子バレー部 キャプテン・島田渚さん>
Q:今日の試合を振り返ってどうですか?
A:できたばかりのチームで1年生は11人、2年生は2人しかいないのですが、負けたくないって思って試合をしました。
Q:鶴北戦について
A:他の高校とかと試合をするのもたまにしかないのでイイと思います。

Q:今後の目標について
A:攻撃のパターンを多くしたい。顧問の先生が変わったこともあって、新しい攻撃のパターンも増えると思うので、とにかく元気よく一生懸命にやっていきたいと思う。今までは県大会に出場できるぐらい[ベスト32]だったけど、秋の大会ではベスト8に入れるぐらいまで思うようにバレーボールができるといいと思います。
(※ちなみに女子バレーは茅ヶ崎高校が強いそうです。)
 
  <鶴嶺女子バレー部 顧問・松島斉先生>
Q:チームの状態はどうですか。
A:(1年生が11人ということもあって)早く学校に慣れてもらいたいということもあって、なかなか今のところ練習を本格的にできていないが、今日は今日でよくやっていると思います。
普段、2〜3時間半ぐらい練習を行ってもらっていますが、顧問としてなかなか練習を見てあげられる暇がないです。
現在のところ、バレーボールの技量はまだまだですが、気力の面では申し分ない生徒が集まっているので今後に期待しています。

Q:どのようなチームにしたいと考えていますか。
A:まだ赴任して2年しか経っていませんが、全国大会に出られるぐらいの強いチームにしていきたいと思っています。
また、今年入ってきた1年生はそういう先生の気持ちを知ってて(11人も)入ってきているし、そういう2年生が残っているので、頑張ってくれると思っています。ですから、今は基礎作りをしっかり行えるようにと思っています。
また、生徒には、「勉強・部活のどちらも頑張る」であって欲しいと思います。とにかく一生懸命に取り組んでいる中で、自分を見つけてくれればいいと思っています。








<北陵女子バレー部 部長・丸山結さん(2年生)>
Q 今日の出来は?
A やるべきことはやれました。楽しく出来ました。
Q 目標は?
A つないで、つないで、つないでいくバレーを目指しています。


<北陵女子バレー部 キャプテン 秦野 亜希子さん(1年生)>
Q 顧問の先生はどんな先生ですか?
A 優しくて、思いやりのある先生です。いつも、自分たちの事、チームの事を考えて行動してくれます。
Q どんなチームですか?
A 先輩(2年生)1人を中心にして、とてもまとまっているチームです。
Q 今日の出来は?
A 緊張してしまって、するべきプレーが出来なかった。本来の力が出せなかった。
Q 部活をやっていて、大変なこと、良いことは?
A 人数が少ないので、アタックしてからボールを拾いにいくなど、何から何まで自分たちでやらなくてはいけないので、大変です。勉強との両立も大変ですが、バレーボールで気分転換になりますので、頑張れます。


<北陵女子バレー部 顧問・立石仁教先生>

Q 今日の出来は?
A 3年生が引退して新しいチームになったばかりなので、まだチームが出来ていないことを考えれば上出来です。
Q 鶴北戦について
A 同じ中学校の生徒が分かれて、それぞれの高校に進み、そこでまた会い、試合をすることで刺激になってくれると思う。今後地区大会で会ったりする事もあるでしょう。勝ったり負けたりしながらお互いを刺激しあっていければ良いと思います。鶴高は今年は強いから、、、歯が立たないかもしれませんね。(とちょっと弱気におっしゃっていまいした)
Q 今年のチームの特徴は?
A 2年生1人、1年生6人の計7人の少人数なので、まとまりがあってとても明るい!!このままいってくれると良いと思います。


  <鶴嶺男子バドミントン部 キャプテン・佐野厚くん>
Q チームを引っ張る意気込みは?どんなチームにしたいですか?
A 2年生5人、1年生11人のチームなので、引っ張っていくのは大変かもしれないが、頑張りたい。
Q 今日の出来は?
A わりと良かった。
Q 目標は?
A 市民大会で2勝
Q 鶴北戦について
A 良い練習にもなっている。
Q 良い点、悪い点
A 勉強との両立も含めて、時間がなくなって大変だけど、楽しいから頑張っていきたい。
 
<北陵男子バドミントン部 キャプテンR.O.君>
Q チームを引っ張る意気込みは?どんなチームにしたいですか?
A 楽しく勝っていきたい。
Q 今日の出来は?
A ダブルスについては、練習していなかったので、練習が必要だと思った。
シングルスについては、1年生のみの出場だったので、基礎をもっと練習しなくてはと思った。

Q 目標
A 地区5位。(昨年は二人で出場できなかったので)
Q 鶴北戦は?
A とても楽しい。これからも交流を深めていきたい。
 
<北陵女子バドミントン部 キャプテン・山森 美佳さん>
Q チームを引っ張る意気込みは?どんなチームにしたいですか?
A お互いを助け合い、お互いを生かすチームにしたい。2年生5人だったので、1年生が11人も入ってきてくれて嬉しい。
Q 今日の出来は?
A 良かった。みんな積極的に動いてくれた。
Q 目標は?
A 団体としてはベスト8。個人としては、目標を決めずに上を目指していきたい。
Q 鶴北戦について
A 交流があって良いと思う。温かみを感じます。




  <北陵男子バレー部 キャプテン・柿沢亮介くん>
Q チームを引っ張る意気込みは?どんなチームにしたいですか?
A 声が出せて明るいチームにしたい。
Q 今日の出来は?
A 最初は緊張してしまって、思うようなプレーが出来なかったけれど、最後の方は声も出せて良い試合が出来ました。
Q 目標は?
A 市内の大会で優勝、県大会ベスト16
Q 鶴北戦について
A とても良い交流の機会、お祭りとして楽しんでいます。

 
<北陵男子バレー部 顧問・仁科成憲先生>
Q 今日の出来は?
A チーム練習も出来ていなかったので、元気に楽しくやれたら十分でした。第1セットは、コンビネーションを試してみたりしてみました。
Q どんなチームにしたいですか?
A 例年通りの、明るく楽しいチームにしたいです。
Q 目標は?
A 昨年がベスト32だったので、今年はベスト16が目標です。
Q 鶴北戦について
A よい交流戦だと思います。新チームになって、これからよろしく!練習試合やりましょうね!という意味合いも込めています。
 
<鶴嶺男子バレー部 キャプテン・濱坂晃丞くん>
Q:このチームの特徴とかあったら教えて下さい。
A:2年生が一人、あとはみんな1年生です。チームの感じは非常に明るく、一人一人の個性が強いです。
(取り立てて先輩後輩といった壁はないような感じです。)

Q:この交流会に向けて何か特別な練習はしましたか。
A:この試合に向けて時間はいつも通りですが、内容を濃く集中してや練習しました。普段の練習は2時間ぐらいで、市の施設を借りてやることもあります。

Q:顧問の先生(岡安一廣先生)はどんな先生ですか。
A:バレー部のなかで気持ちが若い。いろんな意味でも(笑)。
またいろんなことを教えてくれるので頼りになる先生です。

(試合中も生徒と一緒になって喜んだりしていて、非常に好感が持てる先生といった印象を受けました)

Q:チームの目標について
A:まずは地区優勝!また、もちろん強いチームになりたいという気持ちもありますが、最低限の礼儀はできるようにしていきたいです。


  <北陵・生徒会長 赤崎平くん>
Q 鶴北戦についてどう思いますか?
A 運動部から見ると、交流戦とはいっても多少なりとも勝ち負けの意識はあると思うので、楽しみにしていると思います。ただ、文化部(の人たち)から見ると、ほとんど意識がないのでは、と思う。

※ちなみに彼は「北陵高校の文化部をもっと活性化し、真の文化祭を」というスローガンを掲げて、残る任期を全うしようとしています。頑張れ、会長!

=「鶴北戦」から明日の教育を考える= by 管理人
 
 この総合ポイントによる勝敗や、或いは各部活に於ける勝敗も、実はそれほど大きな意味を持つものではないのかもしれない。確かに、負けるよりは勝つに越したことはないだろうが、両校の校長・教頭は揃って「近隣の学校どうしが仲良く交流して、切磋琢磨することが第一の目的」と仰っている。

 私(管理人) もそのことに異存はないし、実際に初めて見せてもらった鶴北戦で、その意図は十分に汲み取れた。少なくとも両校運動部にとって、新チーム(野球部など、3年が残っている部を除く)による初めての試合がこういうイベント形式になっていることは、いい意味での「負けてたまるか」といった精神力を養うことにもなり、経験値を上げることになる。さらに言えば、「高校時代のよい思い出」にもなることだろう。
 
 しかし、と私は考えてみる。これをこのまま終わらせるのは惜しいのではないかと。

 複数の学校がこれだけの規模で交流するという例がどれほどあろうか。

 今、「学校」の存在価値そのものが問い直されている。教育特区なるものも生まれる。

 せっかくのよい試みが、両校の中だけで内部収束せずに、地域ぐるみのイベントとなり、学校が本来的な意味(社会の縮図であるということ)で機能し、その存在価値を見せて欲しいと切望する。

 これを両校の先生たちに全ての責任を負ってやってもらおう、というのは余りに虫のいい話である。父母は勿論、地域住民(の代表者であってもよいが)にも応分の責任を持ってもらうのが筋というものである。
(最早、教育の場は誰かが「提供してくれる」ものではなく、力を合わせて「創造してゆく」ものになったのではないか、という考えも持っています)

 いや、何もこの「鶴北戦」でなくて、よいのかもしれない。ただ、スポーツを通じて共有できるものの大きさを考え、かつ、ある程度根付いているものでなければ、効果のほどが疑わしくもある。

 来年、20回目の節目を迎える「鶴北戦」。少しずつでよいから、進化してもらいたい。勿論、そのために「部活.ネット」が協力を惜しむものではない。無責任に言うわけでなく、具体的な提言も今後してゆきたいと思う。

 “公教育は死さず” という気概が見て取れれば、より多くの人が注目し、信頼感・安心感といったものも増してゆくはずである。教育に無関心な人はいないし、公教育に託している人も少なくないのだ。その出発点が「鶴北戦」であっても、何の問題もなかろう。
 
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