茅ヶ崎市内各校吹奏楽部 ◇北陵HWEアンサンブルの夕べ[今大会予選] ◇TOPページに戻る

 11月9日(日)、心配された雨もほとんど降らず、第4回湘南吹奏楽コンテストが開催された。

 「部活.ネット」では午後の高校生部門から取材に行かせてもらったが、吹奏楽に携わる先生方や出場の叶わなかった部員たちが懸命にステージを作り(大工仕事をしたというわけではなく)、活気あるコンテストであったことをまず報告したいと思う。

 このコンテストには湘南地区の各高校から総計20チームが参加したが、1チームの人数は最大でも8名。フルバンドとは明らかに異なる趣であり、一人一人に掛かるプレッシャーも大きい。いかに日頃の練習で鍛えた演奏が出来るか、ということにほぼ全てが懸かっているように思えた。

 ホール内は例によって撮影禁止なので、演奏風景が全く報道できないこと、また、今回は自らもなるべく一人の「聴衆」になって採点(あくまで個人的にですが)してみる、というスタンスから、演奏と演奏の合間のわずかな時間にホールから出てインタビューするという形式を採らなかったため、写真やインタビュー記事がかなり少なくなってしまったことを、予めご了承頂きたい。

 結果は後述するが、私[管理人]が「この演奏は相当イケてる」と感じたチームが残念ながら県大会には行けなかったりして、この種の採点の難しさを痛感した。おそらく審査員の方々も私とは違うレベルで難しさも感じたのであろうが、見解が一致したチームもあって、ちょっとだけ嬉しかったりもした。

 このステージに上がって演奏できた諸君。君たちは幸せだ。演奏でしくじったとしても、それは大きな緊張を感じることができたからであり、素晴らしい経験をしたのだと思うよ。

 最後に。

 世の中は日曜である。進行その他を手伝ってくれた先生たちは言わば「休日出勤」である。終演後には「反省会」まで催していましたよ。また、主に北陵高校の吹奏楽部員だったかと思うが、ステージ上の椅子・譜面立てといったものを片付けたり、ホールドアの開閉を逐一管理している姿は美しくもあった。

 そうした人たちがいて初めてこうしたコンテストも成立する。そのことはしっかりと胸の中に刻んでいて欲しい。


正確に何人のお客さんが来たのかは分からないが、千部のプログラムが掃けたそうだから、延べ人数はもっと多かったに違いない

=成績発表!県大会出場チームの皆さん、頑張ってね=
 

県大会出場を射止めた湘南高校クラリネット三重奏チーム。すっごく嬉しそうにしてたのが印象的でした

2年生が修学旅行中のため、1年生2チームのみの出場だった鶴嶺高校。しかし、フルート三重奏では県大会出場という快挙を達成

残念ながら県大会出場は逸したが、個人的には「こりゃすげぇ」と思った茅ヶ崎高校ユーフォニアム・テューバ四重奏チーム。定演ではまた応援に行きますね
◇県大会出場チーム◇
◎北陵高校クラリネット八重奏 ◎湘南高校クラリネット三重奏
◎茅ヶ崎高校フルート四重奏 ◎鶴嶺高校フルート三重奏

[プログラム順]

 県大会ではさらに素晴らしい演奏を期待していますね。
 県大会は12月21日ハーモニーホール座間にて行われます。
 
◇その他の成績◇
=金賞=
○日大藤沢フルート三重奏 ○茅ケ崎ユーフォニアム・テューバ四重奏  ○茅ケ崎ホルン四重奏

=銀賞=
○鶴嶺打楽器四重奏 ○藤沢西サックス四重奏 ○藤沢西クラリネット六重奏 ○北陵オーボエ・ファゴット四重奏 ○藤沢西フルート四重奏 ○日大藤沢金管八重奏 ○湘南金管六重奏 ○湘南ユーフォニアム・テューバ四重奏

=銅賞=
○西浜管楽八重奏 ○西浜金管・打楽器六重奏 ○大清水管楽・打楽器三重奏 ○日大藤沢ユーフォニアム・テューバ四重奏 ○北陵ホルン四重奏

[全てプログラム順]

 成績はプログラム順に発表されるのだが、「金賞」などとアナウンスされようものなら、絶叫とも言える声が聞こえる。その嬌声(狂声?)をお聞かせできないのがとても残念だ...
 

コンテストの講評とインタビュー
湘南吹奏楽連盟理事長 丸山透先生[北陵HWE顧問]
 

本日も熱く語ってくれた丸山先生

管理人&丸山先生
 果たして何度目のインタビューになるだろうか。今回は、コンテストの主催である「湘南吹奏楽連盟」の理事長としてのお話を中心に伺わせて頂いた。

Q:いろいろとお疲れ様でした。こういったコンテストを行う上で大変な点は何でしょうか。
A:裏方として協力してくれる人の確保ですね。中学の先生方は協力的なのですが。

Q:北陵高校の部員たちは裏方の手伝いをしていたようですが。

A:私は裏方のできない人はプレーヤーとしてもダメだと考えています。特に部活動では、吹奏楽に限らずそうなのではないでしょうか。近頃は、すっかり準備の整ったステージに、ただ演奏をしにきました、という子も多いように思います。


 
Q:技術・ステージマナーといった点では、今回のコンテストはいかがでしたか。
A:それについては年々向上していると思います。学生なんだから、客に媚びず、練習してきた成果を聴いてもらうという姿勢が大切かと思います。その意味では、御所見中学の生徒は素晴らしかったですね。
[注:午前中は中学生の部が実施された]

Q:印象に残った演奏があればお聞かせ下さい。

A:県大会には行けなかったのですが、茅ヶ崎高校のユーフォニアム・テューバ四重奏はステージの袖で聴いていて「こりゃ敵わないなぁ」と正直思いましたね。
[この点については私も同意見でした。彼らにこの言葉が届くとよいのですが]

Q:茅ヶ崎高校は夏の吹奏楽コンクールでは県大会出場を逸しましたが、その後遺症はないと...?
A:ええ。やはり茅高は常に目標であり、この地区の宝だと思います。それを今日再認識できてよかったです。

Q:最後に教え子であるHWEの生徒にメッセージがあればお願いします。
A:裏方も含めて、湘南地区を支えるという気持ちが欲しいと思います。

Q:ありがとうございました。これからも頑張って下さい。

A:はい。まずは11月22日に向けて全力投球します。
[この日は寒川町民センターホールにて「世界食糧デー第6回寒川大会」が行われ、HWEが賛助出演してジャズを披露することになっています]

 インタビューは終演後、文化会館駐車場というやや寒い場所で行われた。丸山先生、お風邪など召しませぬよう祈念しております。

 以前ご紹介したアンサンブルコンテストの県大会が、ハーモニーホール座間で開催された。湘南地区代表の結果などを北陵ウィンドアンサンブル顧問の丸山先生から頂いたので、ご紹介致します。丸山先生、いつもご報告ありがとうございます。

湘南地区代表の結果
 県立茅ケ崎北陵高等学校クラリネット八重奏・・・銀賞
 県立湘南高等学校クラリネット四重奏・・・銅賞
 県立茅ケ崎高等学校フルート四重奏・・・銀賞
 県立鶴嶺高等学校フルート三重奏・・・銀賞

 
丸山先生のぼやき
 ....にしても、茅ケ崎会場の統括責任者という立場上、座間で行われる高校の部を聴きに行くことができません。

 アンサンブル県大会の自分の生徒の演奏を一度も聴いたことがない。これって結構切ないもんです。