2004年度北陵女子バスケット部
◇インターハイ県大会組合せ 男子 女子 ◇2004年度インターハイ湘南地区予選
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 『部活.ネット』では、昨年より、多数のバスケット部を訪ね、また、試合の取材もさせてもらった。そして、彼らが引退を懸けて戦うインターハイ予選が目前に迫ってきた。

 思い入れはたっぷりあるが、ここは冷静に(出来るだけね。でもムリかも)指導の先生方と部員諸君の日頃の成果が発揮されることを祈りつつ、展望を語り、経過報告も交えつつ、バスケットを楽しみつつ、『部活.ネット』ならではの記事をお届けできれば幸いである。
 
文責:『部活.ネット』管理人 河本啓伸

6月27日 決勝リーグ終了 男女インターハイ出場校決定
男子は劇的幕切れ!桐蔭が出場権を逸す
<男子>桐光学園、湘南工科大附属 <女子>金沢総合、相模女子大

  男子は意外な結末だった。と言えば、桐光学園・湘南工科大附属に失礼であろうか。

 昨日までの経過と27日第一試合の結果から、まず桐光学園が2勝1敗でインターハイ出場を決定した(この時点では、順位は決定していない)。前日の桐蔭学園戦での8点差による勝利がモノを言った。

 そして、第二試合の桐蔭−湘南工科。既に2勝はしているものの、4点差以上で負けると、3チームが2勝1敗で並び、ゴールアベレージの差で3位になってしまう湘南工科は複雑な心境であったことだろう。

 このところ県内で負け知らずだった桐蔭と、新人戦で湘南地区予選敗退(対藤沢工科)という屈辱を味わいつつも、春の関東大会で準優勝を遂げた湘南工科。いずれかが県大会で消え去る運命となった。

 試合は第3クォーターまでは、明らかに桐蔭ペース。最大で17点差がついた時には、勝負あったと思われたが、ここから湘南工科が驚異的な粘りで一旦は逆転。残り1分を切っても、インターハイへの切符の行方はわからないままであった。

 残り9秒、3点差で桐蔭ボールのスローイン。1点もやれないので、シュートに対するファールが出来ない湘南工科が必死のディフェンス。残り1秒、湘南工科はファールをするが、シュートモーションではなかったため、フリースローにならなかった。

 考えてみれば、ファールの少なさが湘南工科を救ったと言えよう。

 桐蔭の最後のシュートはリングを大きく外れ、それと同時に、確実視されていたインターハイ出場を逸してしまった。足りなかったのは、わずか1点であった。
(最終スコア 桐蔭70−67湘南工科)

 試合に勝った方が肩を落とし、負けた方が歓喜するという、実に不思議な光景であった。それだけ、3チームの力が接近していたということであるが、ここは率直に桐光・湘南工科にはおめでとうと言いたい。この2チームには是非、桐蔭の分までインターハイで頑張ってきてもらいたいものだ。

 桐蔭には、ウィンターカップを目指してもらいたい。身長わずか158センチのポイントガード・新村段くんのプレーは、是非、全国大会の舞台でまた見てみたい。

 女子は、大方の予想通り、金沢総合(富岡高校と東金沢高校が今春統合)が優勝したが、最後はかなりヒヤリとする展開。残り7秒での決勝ゴールにより、わずか1ゴール差で相模女子大を破った。インターハイ上位を狙うには、再度フィジカルを向上させる必要もあろうか。

 地区予選から数えて、1ケ月半。長きに亘る戦いは、ここで序章が終了した。インターハイ全国大会は8月2日から島根県松江市で行われる。神奈川代表チームには、敗れ去っていったチームの想いも込めて、精一杯戦ってきてもらいたい。

[男子最終成績]
 ◇1位:桐光学園 2勝1敗 2位:湘南工科大附属 2勝1敗 3位:桐蔭学園 2勝1敗 4位:法政二 3敗
 ※1〜3位は当該チームどうしのゴールアベレージによる

[女子最終成績]
 ◇1位:神奈川総合 3勝 2位:相模女子大 2勝1敗 3位:秦野南が丘 1勝2敗 4位:藤沢工科 3敗

6月19日 男女ブロック決勝終了、いよいよ決勝リーグへ

 6月19日(土)、男女ブロック決勝が行われ、決勝リーグへの出場校が下記のように決定した。

 <男子>
 ◇桐蔭学園 ◇湘南工科大 ◇桐光学園 ◇法政二

 <女子>
 ◇金沢総合 ◇藤沢工科 ◇相模女子大 ◇秦野南が丘

 春の関東大会県予選ベスト4が、いわゆる「スーパーシード」によって、いきなりブロック決勝から登場するシステムであるが、これはある意味で、春の3位・4位の高校には酷なものかもしれない。

 関東大会に出場するという栄誉はあるにせよ、地区予選や県大会のトーナメントを全く戦わない、ということは、関東大会敗退後、本気モードの公式戦がないということであり、勝ち上がってきた勢いのあるチームを迎え撃つのは、なかなか大変ではなかろうか。

 勿論、指導者も部員もそれを承知で戦っているのだろうし、実際に関東大会で上位に行けば、インターハイ予選と時期的にかぶる、ということは十分理解できるが....。

 男子は結局、公立高校は全滅し、ベスト4は私学が占めることとなった。ブロック決勝まで勝ち上がった、茅ヶ崎勢最後の砦・北陵男子も健闘むなしく、県では敵なしの感がある桐蔭学園に敗れた。

 女子は金沢総合(と言うと、耳馴染みがないが、昨年までの「富岡高校」のこと)が、他を圧しているが、2番目の椅子の行方は混沌としている。勿論、1・2年生のみで編成された藤沢工科にもチャンスはあろう。

 勝ち残った諸君は、敗れ去った選手たちの想いも背負って、存分に力を発揮して、悔いのない試合をお願いしたい。そして、是非インターハイでも上位目指して頑張ってもらいたい。
2004.6.20記

男女県大会組合せ決定!茅高・北陵の女子勢に期待が

  5月29日より、いよいよインターハイ県大会が始まる。

 男女とも、4ブロックに分かれ、ブロック決勝に勝った4チームがインターハイ代表の2枠を懸けてリーグ戦を行う。『部活.ネット』では、茅ヶ崎勢を中心に予選の行方を追ってゆく。

北陵男子、ついにブロック決勝へ
昨年以来、ずっと「県ベスト4」が目標、と言っていた北陵。ついに、ブロック準決勝で山手学院を破り、ベスト8に相当するブロック決勝へとコマを進めた。

相手はこのところ県内では負け知らずの桐蔭学園。力の限り、戦って欲しい。
2004.6.13記

北陵男子、3回戦に勝つ
 
 湘南地区代表の茅ヶ崎北陵高校は、12日、3回戦の対保土ヶ谷高校戦に勝ち、ブロック準決勝へとコマを進めた。

 13日は、ブロック決勝進出を懸け、山手学院と対戦する。今こそ、ツインタワーの威力を最大に発揮してもらいたい!
2004.6.12記

6月6日 女子ブロック決勝進出チーム決定
 
 昨日、茅高に勝った南高校、北陵に勝った荏田高校はブロック準決勝でもその力を発揮し、ブロック決勝へと勝ち上がった。

 また、新人戦で北陵と戦った海老名・藤沢工科もそれぞれブロック決勝へ勝ち上がった。

 ブロック決勝は6月19日。湘南地区の代表として、藤沢工科には是非、頑張ってもらいたいところだ。
2004.6.6記

3回戦女子 北陵・茅高、力尽きる
 
 ベスト8を期待された北陵・茅高の女子バスケット部であったが、惜しくも3回戦で姿を消すことになった。

 『部活.ネット』では、寒川総合体育館で行われた「北陵対荏田」の試合をベンチの真後ろから一部始終を見させてもらったが、まさしく「手に汗握る」試合であった。
(最終スコア:北陵52−60荏田)

 詳細は後日、「2004年度バスケットボール部」の方で語ることとするが、最終クォーターの追い込みは賞賛に値するものであった。選手の皆さん、お疲れ様。3年生はこれで引退となるが、バスケットを通じて得た経験を様々なことに生かしてもらいたいと切望します。

 また、茅ヶ崎高校も3回戦で南高校に接戦で破れてしまった。礼儀正しく、好感の持てるチームだった茅ヶ崎高校の選手の皆さん、お疲れ様でした。
(最終スコア:茅ヶ崎58−68南)
 
 茅ヶ崎勢は、残すところ男子北陵だけ。3回戦の対戦相手が強豪・保土ヶ谷高校だけに予断を許さない。是非とも、悔いなきプレーを!
2004.6.5記
  
北陵応援席は父母と1年生で盛り上がっていた。また、取材に伺いますね。

 県大会に出場するチームには「弱い」ところはないので、楽観視できるゲームはなかろうが、楽しみなのは北陵女子か。

 初戦の小田原高校戦を勝つと、おそらく二回戦の相手は荏田高校。関東大会予選で1ゴール差で北陵は荏田に敗れているが、荏田はその勢いで関東大会までコマを進めた。

 因縁の対決、今度はどちらに軍配が上がるであろうか...。
2004.5.28記

<湘南地区予選・男子展望> 北陵が藤沢工科と同じブロックに。激戦必至!
 
 男子は新人戦で初戦敗退という屈辱を味わった湘南工科大が、春の関東大会出場により、湘南地区予選を免除。茅ヶ崎勢はうまく4ブロックに分かれたが、その中で、北陵(新人戦地区3位)が、同準優勝の藤沢工科と同じブロックに入ることに。激戦必至であろう。

 また、昨年からの夢・「県大会出場」を目指す鶴嶺の健闘にも期待したい。

ブロック決勝 鶴嶺・茅高惜敗 茅ヶ崎勢の独占ならず 04.05.26up
 
 北陵が藤沢工科を下し、昨年は進出できなかった県大会への切符を得た。また、寒川も危なげない戦いで県立鎌倉を破り、県大会へ。

 接戦が予想された鶴嶺−慶応藤沢、茅ヶ崎−藤沢翔陵は、白熱の戦いの末、それぞれ慶応藤沢・藤沢翔陵が勝ち上がった。

 「群雄割拠」の様相を呈する湘南地区男子であるが、シードされている湘南工科も含め、是非とも上位進出を狙ってもらいたい。県大会もできる限りフォローしてゆくので、またのご訪問を。
  
慶応藤沢に惜しくも敗れた鶴嶺。しかし、全力を出し切っての戦いに最後は笑顔ある引退となった。

鶴嶺男子好発進 04.05.17up
 
 
昨年のインターハイ地区予選で、20点以上の差を逆転されるという悪夢を見た鶴嶺であったが、今年はシューティングガードでキャプテンの中井章雄くんを中心に、徹底した「平面スピード勝負」で、1回戦(対湘南台)・2回戦(対藤沢西)を撃破。いよいよ、目標の県大会出場を懸け、23日(日)に慶応藤沢と対戦することに。

 中井くんは「今日の試合はまずまず。自分たちらしさが出せたと思う。ブロック決勝でも、自分たちらしいゲームで県大会を勝ち取りたい。」と意欲十分。対藤沢西戦では、自らシュートを打つだけでなく、状況に応じたパスもかなり有効であった。

 鶴嶺はサイズがない分、パス回しと走り勝つことによってのみ、勝機を得る可能性が出てくる。ポイントガードの大関光嗣くんにも期待が掛かるところである。
  
左)相変らずの闘将ぶり。須藤先生 中)鍵を握るポイントガードの大関くん 右)抜群の運動能力を見せるキャプテン・中井くん

<湘南地区予選・女子展望> 成るか?寒川、公式戦初勝利
 
 女子は、新人戦県大会準優勝を果たした藤沢工科が地区予選免除。北陵・茅ヶ崎の両校は、アクシデントがなければ、すんなり県大会への出場権を得られそうな組合せであるが、何せ一発勝負であり、どの学校も引退を懸けているので、波乱もあろうか?

 寒川には公式戦初勝利を期待したい。

ブロック決勝 波乱起こらず 北陵・茅高、問題なく県大会へ 04.05.26up
 
 狙っている壁の高さの違いはスコアにも表れていると言えるだろう。

 北陵・茅高の両チームは経験値も高く、湘南地区大会は通過点、いかに県大会で上位に食い込めるか、というところに力点はある。

 両チームならびに、藤沢西・鵠沼・藤沢工科(シード)の県大会での健闘を祈りたい。

鶴嶺女子は「乱戦」(?)を制す 04.05.17up
 
 鶴嶺女子は、1回戦の鎌倉女学院戦、途中、抜きつ抜かれつのクロスゲームを「根性」でものにした。

 ゲームは序盤、両チームのエースが不発。中盤からは点の取り合いとなったが、鶴嶺は3名、鎌倉女学院は2名の退場者(両チームともキャプテン含む)を出すなど、勝敗の行方は混沌とした。最後はホームコートの利とベンチメンバーの差で辛くも鶴嶺が逆転勝ち。

 鶴嶺キャプテンの有山莉那さんは、2回戦、強豪の茅ヶ崎高校戦に対して「気持ちで負けないよう、元気にプレーしたい。相手が強いチームなので、思い切りぶつかってゆけると思います。悔いを残さないように、完全燃焼したい。」と語ってくれた。

 今日のゲームでは、キャプテンであり、ポイントゲッターでもある自分が、序盤、不調だったことで、うまく波に乗れなかったという反省もあったようだ。

 顧問の須藤先生は「玉砕覚悟でいきます。」とのこと。

 関東大会湘南地区予選で地区優勝した茅高の牙城は高いが、日頃鍛えたプレーを出せるよう、頑張ってもらいたい。
  
左)ずいぶんと観客もいる。選手のお母さん・お父さん方は、子供の活躍に一喜一憂の様子 中)ハーフタイムにインタビューに応じてくれた、昨年のメンバー、岡本美由希さん(ガード)とマネージャーだった晴山かおりさん 右)試合後、キャプテン有山さんが茅高戦への抱負を語ってくれた